一般的な骨折治療は、整復、固定後は骨が自然に修復されるのを待つというものですが、近年、超音波が骨の癒合を促進することがわかり、治療器として応用されるようになりました。
この治療法は、サッカー選手のデビッド・ベッカム選手やかつてのメジャーリーガー松井秀喜選手が骨折治療に取り入れたことで注目を集めました。
超音波で骨折の治癒が促進される理由
超音波骨折治療法は、低出力超音波パルスという微弱な超音波を利用し行います。
微弱な超音波を1日1回約20分間、骨折部に当てることで骨折治癒を促進します。
この治療法の効果は複数の臨床経験で証明されております。
中でも、海外で行われたプラセボ対象の二重盲検比較試験(治療を受けているという思い込みだけで実際に効果が得られるプラセボ効果が起こらないように、被験者、試験実施者とも、実際に誰が治療を受けているか分からないように行う試験)で、骨折の治癒時間を約4割短縮する効果が証明されております。
超音波骨折治療法のメリット
骨折の治癒が早まることで、職場や学校への復帰、日常生活への復帰、スポーツの再開なども早期に実現できます。
同時に治療期間が短縮されることで医療費負担の軽減にもつながります。